【妊婦】どきどきバースプラン、公開します。
ついに臨月を迎えた妻です。先日、出産予定の病院で「バースプラン」の相談をしてきました!
最近耳にするようになった「バースプラン」ということば。出産のための準備を進めていて知った方や、病院から提出を求められて知った方もいるかもしれません。このバースプラン、海外では比較的ポピュラーなものらしいのですが、日本では近年流行り出したものなんだそうです!
バースプランを作成すると、お医者さんや助産師さんに希望が伝わりやすく、理想の出産に近づけることができます。そして何より、ママの出産への心構えや意識が高まり、落ち着いてお産に臨むことができることが一番良いところだと思います。
バースプランを作成する意義とは
バースプランがあればママの考え方が見えてくるので、お医者さんや助産師さんとの理解がお互いに深まります。
また、バースプランを作成することで、出産までの過程にどのような出来事が起きる可能性があるのか、何が必要になるのか、分娩スタイルや産後の処置等についても様々な選択肢があると事前に知り整理することができるので、お産に備えてバッチリ心構えができます。
一生の間に何度も経験することができない、大切な「出産」で後悔をすることがないようにしたいですよね。
バースプランを立てる際の注意
〇母子の安全を第一に考える
当たり前ですが、まずはママと赤ちゃんの安全を第一にバースプランを考えることが大切です。
〇希望しないことやその理由も記載する
バースプランを作成するときは、「したいこと」「したくないこと」の両方を記載すると良いでしょう。また、可能な限り理由も記載すると良いでしょう。希望する内容を箇条書きにするだけでは、お医者さんや助産師さんには「なぜそうしたいのか」もしくは「そうしたくないのか」の背景が伝わりにくいためです。
どのような考えに基づいて希望しているのか、もしくは希望していないのかがきちんと書かれていれば、病院側との相談がよりスムーズになりますし、ママの想いが伝われば、希望に沿った代替案を出してくれると思います。
バースプランの考え方、項目は?
1、分娩スタイル
どのスタイルが自分に合っているかの希望や、可能かどうかなどを擦り合わせながら考えていきます。例えば・・・
分娩時の姿勢による種類…普通分娩、座位分娩、水中分娩等
呼吸法による種類…ラマーズ法、ソフロロジー等
その他…アロマセラピーや音楽の利用等
2、分娩時の処置について
分娩時の処置については、浣腸・剃毛・会陰切開の有無が気になるのではないでしょうか。また、無痛・和痛分娩を希望する場合、リスクなどをしっかり確認しておきましょう。
※剃毛…分娩する際に外陰部の毛髪を剃ること。
※会陰切開…分娩時に会陰という膣の入り口をハサミで切ること。赤ちゃんが出てくる際に、会陰が自然に裂けてしまうのを防ぎます。自然裂傷で大量出血したり、傷口が肛門まで達してしまうのを防ぐために、会陰が限界まで伸びきったところで切開します。
3、立ち会いの有無
最近では、立ち合い出産可の病院も増えてきましたが、未だ安全や衛生面から受け付けていない病院もあります。また、両親学級の参加が条件など、立ち会い自体は可能ですが、そのための条件をクリアする必要があるケースも。
さらに、義両親や実両親等、立ち会われるとストレスを感じる人物がいるのであれば、その旨記載しておくと良いでしょう。事前に病院側へ伝えておくことでお産に集中することができます。
病院側で撮影や録音をしてくれないこともあり、記録を残したい場合には家族に立ち会ってもらうしかないこともあります。病院選びの際に注意したい項目でもありますね。
4、入院時の要望
出産という大仕事の後で、とにかく身体を休ませたいという方は個室で過ごし、体調が優れない時には、赤ちゃんを新生児室で預かってもらうのが良いかも知れません。母子同室が可能な場合もあります。特に「産後鬱」になりやすいという、産後10日程を病院で過ごすのも良いかも知れません。
最近ではサービスの質が高い病院も増えてきたので、出産予算に合わせてどのような病室やサービスを希望するのかも考えてみましょう。
5、母乳指導や沐浴指導について
初産のママやその家族は、初めての授乳や沐浴で戸惑うこともたくさんあると考えられます。どのような指導が受けられるのか事前に確かめみると良いですよね。
バースプランを公開してみる
私は、出産の段階毎に分け、それぞれの段階でどのような出来事があるかを書き出していきました。
1、陣痛中と2、分娩中
- 分娩方法
無痛分娩、和痛分娩、水中分娩、フリースタイル等 - 部屋の環境
アロマでリラックスしたい、好きな音楽をかけてもらう、照明は少し暗くしてほしい等 - お産の進め方
足湯やお風呂に入りたい、腰周りを温めたい、靴下を履いておきたい等 - 処置
導尿、浣腸、陣痛促進剤、人工破膜、会陰切開の有無等 - 夫の関わり方
立会い出産を希望、陣痛時のみ立ち会い、産まれる直前のみ立会い、夫にマッサージをしてほしい等 - 夫以外の家族について
立ち会いを希望、入室してほしくない、部屋の前で待機していてほしい等 - スタッフの関わり方
進み具合を細かく教えてほしい、呼吸法をリードしてほしい、立ち会いの家族にマッサージ法を教えてほしい等
3、産まれた直後
- スキンシップ
カンガルーケアをしたい、最初に誰が抱っこするのか等 - 記録
胎盤がついたままの写真、家族写真、ビデオを撮ってほしい、産声を録音してほしい等
4、入院中
- 部屋
母子同室を希望、自分が落ち着くまで赤ちゃんは新生児室等 - 面会者
上の子も入室させてほしい、義実家や親戚など頻繁な面会があった時の対応について等
このように段階毎に書き出していくと、出産の流れができ上がります。そこで起こりうる出来事に対して、自分の想いを書いていきました。
さらに私は、母や友人の体験談をたくさんきいてイメージを膨らませました!完成したバースプランは以下です!
陣痛中について
- 浣腸する時はトイレで我慢させてほしい
- できるだけ自由に動けるようにしてほしい(ウロウロ歩きまわる等)
- 呼吸法をリードして欲しい
- いきみを逃すのを手伝って欲しい
- 痛みが楽になる方法があれば積極的に教えてほしい
- 陣痛中あまり一人にしないで欲しい(家族を立ち会わせて欲しい)
- 家族が必要としていればサポート方法をアドバイスしてほしい
- 打たれ弱いので、叱らないでほしい
- お産の進行具合を教えてほしい
立ち合いについて
- (陣痛中は立ち会ってほしいが)分娩に入った時点で夫も含め家族に立ち入られたくない
分娩時の対応について
- 産声の録音をしたい
- できれば剃毛はしたくない
- できれば会陰切開したくない(裂けるぐらいならして欲しい)
- 和痛(無痛)分娩を選択肢に入れたい
- できるだけ吸引等の器具は使いたくない
- お産の状況や処置がある時は、状況を逐一説明しながら進行してほしい
- 血を見るのが苦手なので、胎盤等があまり見えないようにして欲しい
- 生まれたらすぐに抱っこや授乳をしたい(出なくても、おっぱいを口に含ませたい)
入院中の過ごし方について
- 入院期間は10日以上を予定している
- 私の母乳がそれなりに出る場合、初乳はミルクでなく母乳をあげたい
- 母体回復のために産後1日はとにかくたくさん寝たい
- 自分の体調が悪いときは赤ちゃんを預かってほしい
- 産後3日目頃を目安に(自分の体調が回復してから)母子同室にしたい
- 赤ちゃんの抱き方と母乳指導をしてほしい
- 母と夫と一緒に沐浴の練習をしたい
- 赤ちゃんを抱っこして写真をとりたい
バースプランを作成するタイミングは?
病院で用紙を用意してくれる場合には、妊娠後期の28週頃に用紙を受け取り、正期産となる37週頃までには提出するように指示されることが多くなっていますが、もちろん病院によって異なります。
妊娠がわかったときから少しずつ作成しても良いですが、妊娠後期であれば出産時期が近づき、具体的な希望も出てきやすいです。妊娠初期に比べるとシミュレーションもしやすくなります。ただ、最近ではいろいろな分娩スタイルがあるので、事前にいろいろと情報を集めておきましょう。病院を決める前に何となくでも考えておくのが良いかもしれませんね。
残念ながら、バースプランに対応していない病院もあります。プランについて病院から尋ねられなくても、希望のプランがあればこちらから確認するようにしてみましょう。自宅でのお産を希望する場合など、出産スタイルによっては病院で対応できないこともあります。病院でできることできないことは、ホームページなどに記載されていることもあるので、参考にしながら計画を立ててみましょう。